二日間、雨だった。
落語協会からたくさんの師匠方の花が並んで 通夜には大勢の寄席関係はじめ邦楽関係、御贔屓様かたがた参列してくださり、 今日は土砂降りで、しめやかに、 小菊姉さんと小春の二挺三味線で、 「新内流し」と師匠の出囃子「六段くずし」で 最後のお別れ、お師匠さんを見送った。 弟子として師匠にできる最後の演奏だった。 私は三味線に枷をかけて小バチで上調子をひきながら はじめて涙が溢れた。 ご親族と弟子達で火葬場まで行って、 その頃やっと雨が上がった。 帰りの送迎バスの窓に差しこんだ西日が眩しかった。 わたしは柳家紫朝の芸が好きでそれだけでやってきました。 稽古場で目の前で師匠の声が聞ける贅沢、そのために弟子になった。 私が知るのは紫朝全盛期の寄席の高座でなく 一度倒れて復帰した後の枯れた芸。 一弟子ではありますが一ファンでもありました。 紫朝の芸との出会いは自分の人生をも変え、 より深いものにしてくれました。 20年間、長いようで短かった。。 師匠はいなくなってしまいましたが これからも粋曲の名人、柳家紫朝の芸をつたえるべく、 力はないですができることをがんばっていきたいです。
by koharu-ya
| 2010-04-29 00:57
| 徒然
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Comments(2)
Commented
by
kumako
at 2010-05-03 12:26
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こんにちは。たまにライブなどで聴かせていただいています~
小春さんがご尽力なされた紫朝師匠のCDを繰り返し聞いていましたが、先日、お若いころに唄われた都々逸が収められたCDを地元の図書館でぐうぜん発見し、拝聴しました。 どっから声がでてるんだろう!?と思うような、 驚嘆すべきあまりの色気に悶絶しました。 お若いころの声も本当にすばらしいですね。 1曲しか入ってなかったのが残念で、 もっと色々聴いてみたいと思いましたよ。 私は小春さんの芸とたたずまいが大好きです~! これからもほそぼそとですが、応援してます。 がんばてくださいね。
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>kumakoさん
ありがとうございます。 逢いそめてより一日も烏の鳴かぬ日はあれど お顔見ぬ日はないわいな、、 新内の尾上伊太八の入ったあんこ入り都々逸ですね。 私も入門する前にそのCDを手に入れて繰り返し聴いていました。 遺された音源をCD化などできれば良いのですが。。がんばります。
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